映画の公開前から情報をずっと追ってきましたが、
個人的に『ベイマックス』の一番の注目ポイントは
原作であるマーベル作品「Big Hero6」が一体どこまで
ディズニー色になるのか??!という点。
マーベル仕込のヒーロー作品が、
主人公ヒロとベイマックスの友情に焦点を当てたことによって、
感動的な友情物語となり、まさにディズニー!な作品となっていました。
物語を観終わった後の後味も最高に良かったです。
ディズニー映画はやっぱりハッピーエンド!でなくちゃね。
主要キャラクター達の個性のバランスが絶妙!!
兄タダシを亡くしてしまったヒロを囲む大学の仲間達は
傷ついたヒロを自分達の弟のように包み込んでいます。
一見とっつきにくそうなゴーゴーなんて(目つきも怖い)、
お母さんみたいにヒロを抱きしめてやってますもんね。
ゴーゴーは頼れる姉さん、レモンはどこまでも優しい姉さん、て感じでしょうか。
( 出典:Disney Movie )
( 出典:Disney Movie )
ワサビはメンバーで一番体格が良くてたくましいのに高所恐怖症だったり、
いい感じで「抜け感」のあるキャラクターです。
( 出典:http://route-disney.adjuva.net/?p=2536 )
フレッドはもう完全に、あれですよね。
ディズニー映画ではお約束のぶっ飛んでるキャラ(笑)。
( 出典:EIGA-MOVIE.com )
緊張も場面でも空気読めなかったり、笑いを起こしてくれたりする
大事なキャラですよね。
天才で、発言も思考も理系で論理的なヒロが、
そんな彼らの中だと最年少なはずなのに一番しっかりして見えます。
ヒロの賢さが際立つと言いましょうか。
自分達を科学オタクと称し、「科学サイコー!」と言いながら戦う姿、
一発で彼らが大好きになります。
ヒロの兄の代わりとして存在しているような彼らがいる一方、
ヒロの相棒として心を許し、通わせられる存在としてベイマックスが居ます。
コンピューターでプログラミングされている以外のことは出来ない、
としながらも、いやいや、割と自由に物事考えてんじゃないの?と思えるくらい
人間ぽくて可愛い一面もあるベイマックス。
( 出典:never )
自分の体に開いた穴をセロテープで塞ぐシーン。
緊迫した場面なのに、館内からは笑いが沸き起こっていました。
ああいう分かりやすいの、子供は大好きですよねー。
ヒロと空を飛ぶシーン。
ヒロの心がどんどん高揚して元気になるのを感じ、
もっともっと彼が楽しくなるような飛び方をして街中を飛び回ります。
ロボットなのに表情も変わらないのに
ベイマックスからは感情を感じます。
そして動きだけでキャラクターをあれだけ可愛く見せられるのは
さすがディズニーといった感じですね。
マーベル仕込みのヒーロー要素が盛り込まれて楽しい!
日本向けのプロモーションでは、「ベイマックスとヒロの友情物語」に
かなり視点がむけられていて、
内容としてどうなんだろう?と思った方も居たかも知れませんが、
作品の大部分がアメコミヒーロー的な
スピード感とワクワク感たっぷりの展開となっています。
正直見終わった後、「予想以上にSFだったー!」と思いましたもの。
暴力的なシーンはディズニーらしく、
よりマイルドになっていたし、安心して子供に見せられるレベル。
大学の仲間やベイマックスなど、キャラクター達の人間ドラマもしっかり作り、
思わず涙してしまうシーンも数多くあります。
最後のベイマックスのロケットパンチなんて、
もう涙腺が大変なことになってしまいます。
テクノロジーとか科学的な内容がとても多いので、
小さな子供だけでなくSF好きな大人も十分に楽しめる作品ではないでしょうか。
個人的には小学生男子は大好きなんじゃないでしょうかね、こういうの。
そして、ヒロの作り出す仲間達のガジェットが、
もう格好いいのなんの。
彼らがそれぞれに研究していた内容を生かしているのもニクイです。
ちょくちょく現れる日本的要素が日本人的に嬉しい
舞台となる街は「サンフランソーキョー」という架空の都市。
サンフランシスコと東京と混ぜたようなイメージなのでしょう。
建物や看板、街並みは日本の都市をモデルにしています。
キャラクター達が鍋を囲むシーンなんかもありましたね。
エンディングも日本的な演出が盛りだくさんです。
演出や映像の感じがモンスターズインクのオープニングと近いものを感じます。
キャラクター達がアメコミ調に描かれているのもいいですね。
ベイマックスに関しては、エンディング後に
ショートストーリーが隠れているので、
最後の最後まで席を立たずに観ることをお勧めします。
最後で全部持っていかれた感もありますが(笑)、
あのエンディングは個人的には大好きです。
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